現在開催中の「令和3年度平和企画展」では、渋沢栄一が名付けた答礼人形「秩父嶺玉子」の写真を展示しております。
今回は、答礼人形「秩父嶺玉子」と杉戸町とのつながりをご紹介したいと思います。

アメリカから日本へ、現代の人形交流として多くの答礼人形が里帰りを行っておりますが、約100年前に製作された人形が海を渡ることは、簡単なことではありません。

埼玉を代表する答礼人形「秩父嶺玉子」は、現在アメリカ  サウスカロライナ州チャールストン博物館で保管されています。埼玉県立歴史と民族の博物館では、「秩父嶺玉子」の埼玉への里帰りを実現するため、人形復元プロジェクトを開始しました。また、このプロジェクトには、杉戸町の職人も関わっています。

令和2年1月、答礼人形「秩父嶺玉子」復元の依頼を受けた岩槻の人形制作業者である東玉では、およそ1年かけて着物の作成、着付けが行われました。復元に関わった杉戸町在住の井上さんは、京友禅の反物やご自身が成人式で締めた朱色の帯、同じく人形作りに携わっていた妹様がご着用されていた帯揚げなどを着付け、現在では使用されていない当時の着物を再現されたそうです。

答礼人形「秩父嶺玉子」と井上さん

井上さんは世界平和の願いを込めて作られた答礼人形が復元されることで、人々が平和を願う気持ちを再確認する機会にしてほしいと話されました。



 

Follow me!